無の贅沢に酔う…「べにや無何有」宿泊記

今回は久々の石川県。加賀市山代温泉にある「べにや無何有」に宿泊したブログです。部屋は「【露天風呂付】和洋室 」を予約しました。全国的に有名な山代温泉ですが地理的な関係からなかなか泊まる機会が無いのでゆっくりと堪能したいところです。

緑豊かな自然に囲まれたお宿

薬師台の高台に立つべにや無何有さんに到着。まず印象的だったのは周囲を一面の緑に囲まれていたことでしょうか。自然豊かな環境であることはHPにもうたわれていましたが、看板に偽りなしのグリーンでありました。

こちらが玄関口となりますがここも緑に侵略されています。まるで鬱蒼とした森の中に宿があるかのようです。部屋からはどんな景色が見えるのでしょうか…。

こちらがロビー階となります。チェックイン、チェックアウト共にここで済ませます。

エントランスからは緑豊かな庭を眺めながらくつろぐことができます。

朝昼夕と違う色合いの景色を楽しめますが今回は朝方の写真となります…。

ここでチェックインを済ませつつウエルカムドリンクをいただきました。嬉しいサービスですね。

露天風呂付和洋室へ

それでは早速部屋の方を見ていきます。今回宿泊するのは80平米の露天風呂付和洋室です。こちらがエグゼクティブスイートという扱いになっているようです。更にランクが上の特別室もあるようですがお一人様では宿泊不可のようでした。

入ってすぐにシンクがありました。

無料のコーヒーやお茶があります。

グラスやカップにもこだわりが感じられます。

冷蔵庫の中にはお酒やジュースが大量に有りましたが…

こちらは有料のようです(笑)

観望ヨシの落ち着いた雰囲気の部屋

部屋に入ってまず目についたのはこの窓からの景色です。山庭の赤松や山桜、しだれ桜、夏椿、紅葉、椿をはじめ、のびのびと繁茂した樹木をゆっくりと眺めることが出来ます。

どちらかというと色素の薄い和の風情溢れる部屋と一面のグリーンが対照的で綺麗ですねえ。

間取りとしては和室本間+竹敷広縁+ベッドルーム+檜の温泉露天風呂で、こちらの和室が10畳の広さとなっています。

ここで食事が出来ればいいなあと思うのですが、夕朝食ともに食事処でいただくことになります…。

ゆっくりくつろぐことは出来るのですが、管理人は荷物置き場にしてしまいました…。

なお、本間には大型のテレビがあります。管理人はテレビは見ない派ですが。

こちらがベッドルームになります。

ベッドルームにはシモンズ社製のセミダブルサイズベッド(120×195cm)が2台あります。寝心地は良しですね。明かりの調節などは全て枕もとで可能です。

また、ベッドルームはこのように障子で仕切られています。就寝タイムに外から余計な光が差し込むこともありません。

客室付き露天風呂へ

それではお楽しみの露天風呂をチェックしましょう。

まずこちらがドレッシングルームとなります。白を基調としたとても清潔な空間です。


ドライヤーとアメニティが手にとりやすい場所にあります。アメニティはお願いすれば補充してもらえるようです。

さてこちらが注目の薬師寺アメニティです。オリジナルブランドですね。以下、HPの説明によりますと

宿のアメニティーも「薬師山」の精神が生きた無何有ならではの製品を開発したいと考え、東京大学大学院化学生命工学博士・崔 允聖氏とともに研究を重ねて来ました。そして、完成したものが「薬師山アメニティー」です。山代温泉のミネラルと数多くの厳選された天然成分、そして、崔博士の高い技術に支えられたスキンケアライン。無何有のおもてなしの心を込めた最高品質のアメニティーです。(引用元:https://mukayu.com/amenities/)

二十七種類の植物・マリン由来美容成分が毛髪に艶と潤いを与えるトリートメントを兼ねた天然美容液のようなコンディショナー。特殊アミノ酸が毛髪の芯から素早くダメージをケアし、絹のようなしなやかさに満ちた美髪へ導きます。天然由来成分を使用しておりますので、完全に洗い流す必要はありません。エッセンシャルオイルはリラックスブレンド。心がゆったりと落ち着く穏やかな香りです。(引用元:https://mukayu.com/amenities/)

深海サメの肝油スクワランやナノサイズのマリンコラーゲン、ビタミンA、ラフィノース(天然オリゴ糖)、ヒアルロン酸など二十種類の天然由来保湿美容成分を惜しみなく配合。肌の水分をしっかり保ちながら、潤いや柔軟性を与えます。エッセンシャルオイルはイリプレイスブルブレンド。身体の芯へ深く働きかけるような香りです。(引用元:https://mukayu.com/amenities/)

こちら宿のHPからも購入が可能なようです。お土産としても売られていました。

こちらがシャワールームです。すぐ外が露天風呂となっています。身体を洗う場所はここですね。いちいち部屋を横切って移動する必要が無いのはありがたい…。

シャワールームからテラスに出るとそこが露天風呂です!

ちなみに部屋の中からテラス露天風呂を見るとこんな感じになっています。

素敵な香の漂う檜の温泉露天風呂です。

広さは申し分なく、よほど大柄な方でなければそれなりにくつろげるかと思います。

泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉。HPの説明によると

温泉には主に「温熱効果」「水圧効果」「浮力効果」「薬理効果」などの効能があります。「温熱効果」で身体があたたまることにより、血液やリンパ液の流れが良くなり、新陳代謝が高まり、老廃物や疲労物質を排出できます。「水圧効果」で血管が細くなり、足元に滞っていた血液が押し上げられ、血液の循環を促進。横隔膜や肺が圧迫されるので呼吸回数が増え心肺機能が高まります。「浮力効果」で筋肉や関節の負担が軽減され、筋肉が緩み、緊張が解き放たれリラックスできます。「薬理効果」については、泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉で、美肌の湯と言われています。効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進などです。(引用元:https://mukayu.com/spa/)

山代温泉の歴史は平安時代にまでさかのぼり、高僧・行基が霊峰白山へ修行に向かう途中、涌き出る温泉で傷を癒すカラスを発見したのが始まりとされるそうです。当地の薬王院温泉寺では温泉の施浴と薬草の調合で人々を救っていた治療の場でもあったと語り継がれているそう。歴史ある湯治を現代の我々も体験できるのですから有難い話です。

また、客室露天風呂からも緑あふれる景色を楽しむことが出来ます。

ゆっくりと肩まで湯につかりながら、この目に優しい景色を堪能できるわけです。管理人としては朝風呂が非常に良かったですね。

「懐石方林」で夕食と朝食を

食事は夕食朝食ともに、こちらの「懐石方林」でいただくことになります。

「懐石方林」は、薬師山の風景を正面に望み、25本の柱が林立するダイニング。朝夕ともに他の宿泊客の皆さんと席を共にする為、少し賑やかな場合もあるかもしれません。ちょっと写真にはおさめられませんでしたが、白と黒を基調にした非常に落ち着いた空間でした。

こちらが当日夕食のメニューです。メインの合鴨つみれ鍋が楽しみです。

先付の毛蟹と雲舟です。正直管理人はゼリーがあまり好きではない…というか苦手なのですが、これは美味しいと感じました。お料理の温度が適温だったことがよかったかもしれません。

春野菜の日和えです。サラダみたいなものだと思いますがいちいちお洒落ですね…。

椀物です。このタイミングで温かいものが出てくるとありがたい…。

向付です。これはあまり印象には残りませんでした…。

きました御造りです。くえがとても新鮮で美味しかったです。

こちらメニューにはのっていませんが牛肉です。どうしても肉が食べたい管理人が追加で注文したものです。めっっっっっちゃ美味いので皆さんも注文した方がいいですよ!

なんか凄いものがでてきました…。これは若鮎の塩焼きですね。アユの塩焼きが不味いということは有り得ません。

特製のたで酢をつけて食べるとめっっっっっちゃ美味いです。

こちらメインのつみれ鍋です。目の前で調理していただきました。美味しいし、ヘルシーだし、言うことありません。

シメの雑炊とお新香です。雑炊はかなりいい感じ…。

こちらデザートの能登塩ジェラートです。和洋折衷?の不思議な味がしました。勿論美味ですが。

続いて朝食を見ていきましょう。

着席すると既に彩り豊かな料理が用意されていました。やっぱり朝にフルーツは嬉しい…。

果物と野菜の生ジュースです。健康的でよろしいですな。生ジュースの割には咽喉ごしがよかったと記憶しています。

ベーコンとスクランブルエッグです。洋朝食の定番ですね。卵料理が美味しい宿に外れはありません。

腸活している管理人にとって朝のヨーグルトは非常にうれしいです。

焼きたてのパンです。美味しいんですけど個人的な事情でたくさん食べることはできない悲しみよ…。

館内を散策



館内には数々のアート作品があります。そもそも「べにや無何有」は竹山聖氏の作品ですから、宿泊施設全体がひとつのアートと言えるのかもしれません。



館内は意外と広く、見て回るのも面白いです。図書室や大浴場もあるので時間のある方はぜひ利用してみましょう。また円庭には原研哉によるアート作品「蹲(つくばい)方寸」(2005年に金沢21世紀美術館で発表後、移築)が備えられているそうです。時間が無く拝見することができませんでしたが、こちらも一見の価値ありかと思います。

レベル高めな大人のおこもり宿

(これはお夜食としていただいたものです…)総じて施設は新しく綺麗でデザイン的にも優れていると思いました。華美さはありませんが高給宿としての風格を備えていると思います。とにかく落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと時間を過ごしたいという大人な貴方にお勧めの宿です。唯一問題があるとすれば交通がやや不便なところでしょうか…。それでも、訪れる価値はあると思います。

データ・アクセス

チェックイン:15:00~19:00
チェックアウト:11:00
室数:全16室
ペット:不可
お子様:可

泉質・効能
カルシウム・ナトリウム硫酸塩温泉
神経痛・リウマチ・婦人病

(JR加賀温泉駅までのアクセス)
・東京より約3時間
・名古屋より約2時間30分
・大阪より約2時間20分
(JR加賀温泉駅よりべにや無何有まで)
・無料シャトルバス 約15分
■お迎え:14時20分より18時00分までの間、随時。
■お送り:8時45分より11時15分までの間、30分毎に運行。

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