“歴史”に泊まろう「おちあいろう」宿泊記

今回は静岡県伊豆市湯ヶ島にある「おちあいろう」に宿泊したブログです。部屋は「青水沫」です。おちあいろうさんはリニューアルしたばかり。1874年創業という歴史のある宿ですがかなり真新しく変化した部分も多いようです。とても楽しみですね。

多くの文人が泊まった歴史ある宿へ

修善寺駅からは無料の送迎車が出ています。20分ほどでおちあいろうに到着です。本谷川と猫越川が落ち合うことから、山岡鉄舟により「落合楼(おちあいろう)」と名付けられたそう。明治時代には田山花袋、島崎藤村。大正時代には川端康成、梶井基次郎。昭和初期には若山牧水、北原白秋など名だたる文人墨客がこの旅館を愛したそうです。

丁寧にお出迎えをしていただきとても気持ちよく入館することができました。

古めかしい外見とは裏腹に館内とはとても真新しく綺麗でした。やはりリニューアルしたばかりというのが大きいのでしょうか。

入ってすぐに小さな談話室がありました。連泊してこんなところでダラダラしてみたいものです。

こちらロビーラウンジとなります。中央に大きな暖炉があり冬でも部屋全体が暖かな空気に包まれていました。

ちょうど閑散期だったのか時間的なものなのか、管理人の他にラウンジに人はいませんでした。

さて、このラウンジにはこのように各種のドリングが豊富にあります。アルコールからジュースまでなんでもあります。部屋に持ち帰ることも可能です。

ご覧くださいこの色とりどりのジュースたちを。連泊したら体重増えそうですね。

アイスまであります!これらすべて宿泊料金に含まれているため完全無料です。凄いですね…。

もちろん管理人もアイスとコーヒーをいただいてしました。このチョコアイスはマジで美味いっす。

一階ロビーラウンジはかなり広いです。

誰もいなかかった為やけに広く感じました。繁忙期には宿泊客で賑わうのでしょうね。

リニューアルされた青水沫

管理人が宿泊した部屋は「青水沫」です。昭和の小説家、林芙美子が滞在し小説『温泉宿』で「菊の間」として描かれた狩野川沿いの客室です。うーん歴史を感じますね…。

こちらが居間となります。部屋の広さは61.57㎡。それほどだだっ広いわけではないのですが、圧迫感の無い空間で快適に過ごせました。

縁側からは外を眺めることが出来ます。明かりが差し込んできてとても風情があります。

天井は高く、圧迫感がありません。

欄干に至るまで職人の技が光ります。客室、階段、廊下など随所で意匠を凝らした装飾や精密な細工を愉しむことができます。

備品のひとつひとつが部屋の雰囲気を壊さないように気を使われていることがわかります。

ちなみに机の上にはおかきがありました(笑)美味しいですよ。

部屋には空気加湿清浄機もあります。

縁側はこのような感じになっています。

明るい時間帯には縁側に光が差し込みとても気持ちの良い空間となります。

ミニバーを発見しました!

こちらのお茶やコーヒーなどは無料でいただけます。お茶もコーヒーもオリジナルブランドのようでした。ちなみに電気ケトルはBALMUDA製です。

そしてもちろん冷蔵庫の中身も無料です。オールインクルーシブなので宿泊代金に全て含まれています。

窓からは中庭を見渡すことが出来ます。絶景ではないですが心が落ち着きますね。

こちらトイレとなります。全く問題ありません。清潔です。

こちら化粧室となります。

アメニティ類が小奇麗に並べられていました。こうした細かな部分に宿の質があらわれますね。

KAGUREのローションやクリームがありました。おちあいろうオリジナルスキンケア用品です。

ハンドソープはジェームズマーティンでした。

客室付き半露天風呂

こちらが青水沫の半露天風呂です。半露天ですから解放感抜群!というわけではありません。

浴槽は十分な大きさがあると思います。蒼色がとても素敵ですね。

お風呂にはシャワーもついています。シャワールームと露天風呂が別々というのは微妙だなと思っていますのでこれは嬉しい。

湯船からは外を眺めることが出来ます。

しかし、それほど外を見たいという気分にならないのは浴室全体の色合いのおかげでしょうか。

天城湯ケ島温泉の湯を部屋で楽しむことができます。硫酸塩泉ならではの保湿性の高い泉質から「美肌の湯」と称されています。リウマチや神経病などにも効能があるそうです。

バスアメニティにはおちあいろうオリジナルバスアメニティ”yayoi”でした。使い心地はよかったです。

大満足の貸切露天風呂

おちあいろうには天狗の湯(洞窟風呂)・星の湯(露天風呂)・月の湯(内風呂)という3つの大浴場があります。そのうち星の湯は貸切の露天風呂となっています。管理人も星の湯を利用しました。

こちら星の湯の脱衣所です。タオルがありますので部屋から持ち込む必要はありませんでした。

貸切露天風呂にも立派な化粧台があります。

ここにもJMやKAGUREのソープローションなどがありました。部屋から持ち込む必要はないですね。

また、湯上りに飲むための水もありました。ありがたいことです。

扇風機や体重計などもあります。覚悟を決めて体重をはかりましょう。

こちらが星の湯です!いや~広いですね。立派な岩風呂です。

大人数で余裕入れますね。貸切なのでこれを独占してしまうわけですが…。

雨が降ったらと考えると少し不安ですが解放感は抜群です。

また、こちらの貸切露天には洗い場もあります。

おちあいろうオリジナルバスアメニティ”yayoi”がありました。体を洗ってもいいということでしょう。

この広大な空間を独り占めできるというのは実にプライスレスな体験です。

夕食と朝食は両少なめでも美味しい…

夕食、朝食共にお食事処でいただくことになります。

このように完全個室なので、いま猛威を振るっている新型コロナ対策も完璧と言えるでしょう。

こちらが夕飯の献立となります。非常に楽しみであります。

色とりどりの料理が運ばれてきました。

菜の花のおひたしです。味は特に変な感じはしませんでした(失礼)

これ伊豆鹿のローストです。いわゆるジビエ肉ですね。非常に栄養価が高く美味しいのです。

軍鶏肝とこんにゃくの旨煮です。量が少ないのが惜しい・・・。

こちらの味はちょっと忘れてしまいました。不味いと感じたものはなかったのですが。

平飼い卵の柚子釜蒸しです。見た目がユニークですね。柚子の香りがとてもいい塩梅に味を盛り立ててくれました。

こちらお造りとなります。繰り返しますが量が少ないのが残念…。

揚げ物がきました。猪のつくね揚げがとても美味しい。

地魚の寒風干し炭火焼です。ひじょーに美味しいのですが量が少ないかも…。

こちらメインとなる静岡産牛のやわらか煮です。これも本当に美味しいのですが量が…。

最後は菜海苔ご飯と赤だしです。ごはんはとても美味しかったですね。

デザートは黄な粉アイスでした。全体的にどれもこれも美味しいのですが量が少なめなのが残念です。ガツガツ食うような奴は泊まる宿じゃないと言われたら返す言葉もございません。

続いて翌朝の朝食もみていきましょう。まあ、これは量は少なめの方がいいですね。

ご飯はもちろんですが、おひたしや香の物も丁寧につくられていることが伝わってきました。

お味噌汁もかなり美味しいです。毎日飲みたいね。

この豆腐がめちゃくちゃ美味い!管理人的にはこれがメインでした。

干物も美味しいです。

そしてなんとデザートは柿でした。なんだかすごく健康的な食事をとったような気がします。ここで暮らしていれば健康体になれそうです。

夕食時とは異なり、明るい光に照らされた緑が目の保養になりました。

館内を探検しました

おちあいろうはとにかく広い宿です。宿そのものが登録有形文化財となっており見るべきものがたくさんあります。館内文化財ツアーもあるので興味のあるかたは是非参加しましょう。

階段も多く、入り組んでいるため方向音痴の管理人はちょっと迷いそうになりました。

お食事どころの前には談話ルームがありました。実はここにも冷蔵庫が設置されています。

この中身も自由にとって飲むことが出来ます。部屋に持ち帰ってもOKです。

こんな感じですから、まさに至れり尽くせりですね。

なんだか猛烈に懐かしい気分になりました。田舎のおばあちゃんの家の蔵にこんなのがあった気がします…。

深夜のラウンジです。迷っている間に辿り着きました…。

リラクゼーションルーム

実はこのおちあいろう、地下にリラクゼーションルームがあります。

実に広々とした空間でした。

リラクゼーションルームには卓球台や…

各種のゲームがありました。テレビゲームばかりではなく、こういうゲームもよいですね。管理人には一緒に遊べる連れがいませんが…。

庭園と文化財を見学

このリラクゼーションルームから外に出て庭園などを見学することができます。

一面の緑があまりに素敵でなんだかくらくらしました。

川のせせらぎに耳を傾けるのもいいでしょう。なお、ここでバーベキューもできるそうです。

こちらの建物は国登録の文化財です。見学ツアーもあるようです。

この橋がまた古い!そして雰囲気がよすぎる。なんだかコスプレの撮影などにも利用できそうですね…。そういうことを勝手にやってはいけませんよ。

こちらの蔵も文化財だと聞きました。

まあ綺麗なところですよ。もっとちゃんと見学すればよかったですね…。

こちらも泊まれる文化財でした

数々の文人、学者が宿泊したというおちあいろう。噂通りの素敵な空間でした。今度泊まる時は見学ツアーに参加したいと思います。大広間など、まだまだ見るべきものがあったようです。

唯一不満があるとすれば料理が少なめだったことでしょうか。大食漢の管理人にはやや物足りないものでした。ただ、その代わりに飲み放題アイス食べ放題ですから…(笑)

データ・アクセス

チェックイン:15:00~18:00
チェックアウト:11:00
室数:全16室
ペット:不可
お子様:可

泉質・効能
■温泉の泉質: カルシウム、ナトリウム、硫酸塩泉
■温泉の効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、動脈硬化、うちみ、くじき、五十肩、関節のこわばり、慢性消化器病、痔疾、冷え性、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進 など

【新幹線で(こだま号利用)】
・東 京-- 三島 1時間
・名古屋-- 三島 1時間40分
三島-(伊豆箱根鉄道35分)-修善寺-(送迎車で20分)-おちあいろう

【特急踊り子号で】
・東京-(約2時間6分)-修善寺-(送迎車で20分)-おちあいろう

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