泊まれる文化財?「下呂温泉湯之島館」宿泊記

今回は岐阜県下呂市湯之島にある「下呂温泉湯之島館」に宿泊したブログです。部屋は「特別室山楽荘」です。湯之島館は三代目J Soul Brothersの岩田剛典さんの実家という噂がネット上にありますが真相は分かりません。もちろんそれが目当てで投宿したわけではありません(笑)

昭和6年創業の圧倒的老舗に投宿

「下呂温泉湯之島館」は昭和六年創業。実に5万坪にもなる敷地に堂々とした姿で佇んでいます。皇族をはじめとして数々の貴人や文人も投宿したことで知られる超老舗です。また、この宿は幾度も増改築を繰り返し、宿の中はまるで迷路のようになっているとの評判も聞きます。下呂温泉街のなかでも特に有名な宿の一つです。

この後ろに見えるのが増築された新館のようです。しかし三河屋を彷彿とさせる素晴らしく存在感のある玄関です。

こちらロビーとなります。チェックイン・チェックアウト共にこちらで済ませました。

ロビーで早速こんなものを見つけました。こういうものが好きな人はこの時点でワクワクしてしまうでしょうね。

ロビーの隣にはラウンジが併設されています。

こちらは中央に囲炉裏のあるラウンジです。

ラウンジでは無料でコーヒーなどをいただけます。

また、ラウンジの隣にはおみやげ物コーナーがありました。皇室献上品のコーヒーやお酒などが売られていました。

皇族が利用した「特別室山楽荘」

あとで館内散策したいところですがまずは部屋から見ていきましょう。今回泊まったのは「特別室山楽荘」です。こちらは「雲井之間」と同じく上皇上皇后両陛下が「湯之島館」にご来訪された際に使用された部屋とのこと。なんと皇族と同じ部屋に泊まれるそうです。恐れ多いことです。

こちら入り口となります。これだけだと防音に不安がありますが、離れですしよほど大声で騒がなければ問題はないと思います。

こちらが4.5帖の前室です。特に何もなかったので荷物置き場として利用しました…。

こちらの部屋には鏡と暖房器具がありました。ただ、よほど大人数で泊まらない限りは利用しないと思います。

ここが和室8帖の居間です。食事は部屋食でこの部屋でいただきました。

ウエルカムドリンクとスイーツをいただきました。ありがたい心遣いです。

ちゃんと床の間があります。なんちゃって和室とは違いますね。

和室にも暖房器具とテレビやポットなどがありました。

で、この部屋で淹れることが出来るコーヒーなのですが…なんだか高級そうです。

なんとこのコーヒーは皇室献上品なのです。そりゃ高そうな感じがするわけですね。ちなみにお土産コーナーで購入することが可能です。

ちなみに冷蔵庫もありましたが中身は空っぽでした。

なんだか電話もおしゃれな感じがしますね…。

こちら縁側となります。全体的にこじんまりとしているあたりに時代の古さを感じます。現代の日本人にとってはやや手狭に感じるかもしれません。

縁側にはお洒落な窓が付いています。こんな景色を見ることが出来ます。

秋には紅葉が目の前一杯に広がることでしょう。

下呂の街を一望に見下ろせる高台にあることがわかります。

ちなみに夜はこんな夜景を見ることが出来ます。実にロマンチックですね…。

続いて化粧台などを見ていきましょう。

流石にここは古さを感じさせますね。水まわりに時代を感じます。古いホテルなどに泊まるとだいたいこんな感じ…伝わりますかね?

KOSEの雪肌精や

POLAのローションなどがありました。

内風呂が豪華だった!

露天風呂の前に内風呂を見ていきましょう。ちなみに100%源泉だそうです。たまに温泉宿で源泉表記の偽装が問題になりますがこの点について全く問題が無いようです。

さて、こちらが内風呂です。これがなかなか広いのです。しかも大きな窓から外が見えます。

湯船も決して狭くはありません。体格の良い人が思い切り身体を伸ばすのは難しいでしょうがくつろげます。

大きな窓から外も見えることですしこれを半露天と名乗ってしまってもよさげです。

もちろん洗い場もあります。すぐ外が露天なので部屋を横切ってシャワールームまで移動なんてことはする必要がありませんね。

高級感漂う客室露天風呂

こちらが山楽荘の露天風呂です。

陶製のかわいらしいお風呂です。しかし、それなりに深さがあるので肩までつかることが可能です。

このように蓋がされていますが簡単に外すことが出来ますのでご安心ください。

加温・加水なしの良質な温泉が供給されています。泉質はアルカリ性単純温泉で神経痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺などに効能があるようです。

下呂温泉の起源は、延喜年中(西暦901-923)と言われているそうです。著名な儒学者・林羅山が「我が国には多くの温泉があるが、最も著名なのが、有馬、草津、湯島(下呂)である。有馬、草津は広く世の知るところだが、湯島は古来の霊湯なことを知る者は少ない。だが入湯者はその験を得ざることなし」と書き記したことから日本三大名湯のひとつとして知られることになったそう。

この部屋の露天風呂は山側に面しているため、入浴しながら一面の緑に包まれているような感覚を味わえます。

管理人は海が好きですがやはり山もいいですねえ。

夜の温泉テラスはこのような雰囲気になります。

夕食と朝食は部屋食で

夕食は懐石料理を部屋でいただきました。飛騨牛が楽しみです。

まず彩り豊かな先付と前菜が並びます。

この胡麻豆腐が美味しい。サイズが小さいのが残念ですが…。

こちらの赤身肉はグッド

前菜の中では田舎煮が気に入りました。お土産で売っていれば購入したかったのですが。

おつくりはまあ普通ですね。これが自慢だ!という感じではありません。

こちら松茸の土瓶蒸しです。お酒によく最高の味ですが火傷しないように注意しましょう。

こちら変わり種です。湯ノ島間特製の焼き寿司だそうです。これはかなりいけます。

焼き物は尼子の塩焼きです。塩焼きにした魚でまずいものって存在するんでしょうか…。

こちら料理の名前を失念してしまいました。美味しかったのは覚えているのですが…。

さて本日のメインディッシュです!飛騨牛の味しゃぶです。こりゃ美味いですよ。

こんな感じでいただきました。でも肉が足りません…。

というわけで管理人は肉を追加注文しました。事前に注文すれば追加でお肉を用意してもらえます。またお金がなくなる…。

この見事なお肉をご覧ください。

こちら箸休めのジェラートです。これは嬉しいですねえ。

ご飯はこしひかり、漬物は田舎漬けです。

そして最後のデザートはなんと3品も!湯の島館プリンが一番おいしいです。これはお土産もあるようです。通販でも売っているようです。

続いて翌朝の朝食です。肉を食べすぎたのであっさりを希望したいです…。

朝食はメニューが無かったのですが、とりあえず豆腐は美味しかったです。

この温泉卵もグッドです。実にありがたいです。

これはなんだったかな…肉だったような気が…。

これは鮭だと思いますがかなり美味でした。

サラダも作り置きなどではなく早朝に調理されたような感じです。

ご飯とお味噌汁も昨夜と変わらず良い味でした。

デザートのコーヒーゼリーとフルーツがありがたかった…。

館内散策へGO!

湯之島館はとにかく広いです。増改築を繰り返して中はさながら迷路のようです。少し探索したいと思います。

まず見かけたのはこちらの展望台です。大きな窓から下呂の街を一望できます。

うーん良い眺めです。ここに腰かけているひとをちらほら見ました。

湯之島の全景図です。

皇族が利用した宿ということで歴史的な資料が館内に展示されています。

おお…これはなんだかすごいものが

高貴な立場だと使用した食器まで展示品になってしまうのです。

皇族方を迎えた当時のマネージャーはさぞかし緊張したことでしょう…。

歴史好きな方にとってこれは魅力的でしょうね。

こちらが足湯です。なんだか歴史を感じさせる古さです。

夜だったのが残念ですがなんだかモダーンな雰囲気が伝わってきますよ。

皆さんはぜひ昼間に訪れてみてください。

宿全体がロマンあふれるおしゃれ空間です。どこへ行ったものか迷ってしまいます。

窓まで凝ったつくりになっています。最近は機能性優先でこういうデザインはなかなかありませんねえ。

中華そば屋がありました。でも我慢しました…。

これは絶対に見るべき!ロマンがつまったダンスホール

うろうろしてたらクラブ・ダンスホールという看板をみつけました。これはいきたい。

こちらがそのダンスホールです。なんだかとてつもなくお洒落な空気が漂ってますよ。

な、なんだかお金持ちが集まってそうな空間です。

向こうにはバーが見えます。ここで実際にお酒をいただくことができます。

うーん凄い。まるで豪華客船のホールのようです。

あの二階部分が天皇陛下がお座りになられた天覧席とのこと。なんと自由に見学できるそうです。行きましょう!

ここに天皇陛下が。すげえ。

何もかもがおしゃれですね。こんな空間が下呂にあったとは…。

こんな風にホールを見下ろすことが出来ます。気分はロイヤルファミリーです。

上から見渡してみると細部に至るまでこだわりのあるつくりだということがよくわかります。

こういう歴史を感じるおしゃれな空間をずっと残していきたいものです。

下に降りてバーでお酒をいただきました。

アダルトな雰囲気が漂うバーでしばしくつろぎました。カラオケセットもあるそうなので自身のある方はどうぞ…。

文化財に泊まってる気分でした

とにかくなが~い歴史のある宿です。ダンスホールには圧倒されました。そもそも宿泊した部屋が皇族に縁のある部屋とのことですから普通ではありません。

訪れる季節によって様々な表情を見せることでしょう。ぜひ皆さんも自分の目で確かめてください。

アクセス・データ

チェックイン:15:00~19:00
チェックアウト:11:00
室数:全67室
ペット:不可
お子様:可

お風呂
■大浴場の数: 2
■営業時間: —
■温泉: あり
■かけ流し: なし
■にごり湯: なし
■補足事項: 源泉100%(加温、加水)

泉質・効能
■温泉の泉質: アルカリ性単純温泉
■温泉の効能: 神経痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消火器病・痔疾・冷え性・疲労回復・病後快復・健康増進

アクセス
JR東京駅より新幹線で名古屋へ、高山線特急に乗換えて下呂駅下車
JR新大阪より新幹線で名古屋へ高山線特急に乗換えて下呂駅下車
JR下呂駅より無料送迎バスあり

関連記事

  1. 国登録有形文化財!「箱根小涌園三河屋旅館」宿泊記

  2. 熱海を五感で感じる宿「SOKI ATAMI」宿泊記

  3. お城を見ながら入浴!「灯屋迎帆楼」宿泊記

  4. 熱海の夜景見よ!~ホテルグランバッハ熱海クレッシェンド 宿泊記

  5. 箱根最上級!「KANAYA RESORT HAKONE」宿泊記

  6. 天空露天風呂!「玄 箱根強羅」宿泊記

  7. 「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海」宿泊記

  8. 絶景オーシャンビューを独り占め!「熱海せかいえ」宿泊ブログ

  9. 最高の雪見風呂!「ryugon(龍言)」宿泊記

  1. 登録されている記事はございません。