「KANAYA RESORT HAKONE」宿泊ブログ
今回は神奈川県足柄下郡箱根町仙石原にある「KANAYA RESORT HAKONE」に宿泊したブログです。宿泊した部屋は露天風呂付の「Deluxe」というツインの部屋です。日本最古のリゾートホテルとして名高い「日光金谷ホテル」をルーツにもつ客室数14室のみのおこもり型高級リゾートです。非常に人気のある宿でなかなか予約をとれなかったのですが、今回ようやくお世話になることができました。
ジョン・カナヤの哲学を受け継ぐ宿
KANAYA RESORT HAKONEは「ジョン・カナヤが愛した、森の別邸。」をコンセプトにし、6千5百坪という広大な森に建てられたプライベートリゾートとのこと。宿にたどり着くまでに曲がりくねった道と坂道を登り、なかなか難儀しました…。
ジョン・カナヤことジョン金谷鮮治は日本最古のリゾートホテルとして名高い「日光金谷ホテル」の創業者、金谷善一郎の孫にあたる人物です。鬼怒川金谷ホテル、ホテルニュージャパンなどの経営に携わったホテル業界の超大物であります。そんな彼のリゾート経営哲学を受け継ぎ、金谷ホテルの別邸という位置付けで誕生したのがこちらの宿なのです。
客室数はわずか14室、雄大な箱根の景色を前に、誰にも邪魔されることなく自分の時間を過ごせる…そんな期待が持てます。
デラックスのツインルーム
まず部屋に入るとウエルカムスイーツとドリンクが用意されています。こちらのスイーツは金谷リゾートオリジナルブランドで、お土産としても購入することが可能です。
こちらがツインのデラックスルーム。部屋の広さは60平米、一般的なシティホテルのデラックスツインと同程度の広さです。
窓側からベッドを眺めるとこのような感じです。
ベッド側から窓を眺めるとこのような感じに。暗くてスミマセン。
大型テレビが設置されていますがここまできてわざわざテレビを見る人はいませんよね…。
さて、こちらのベッドなのですが、これがなかなか寝心地のよいものでした。管理人はベッドの質というものをあまり理解していないのですが、寝心地の良さは確かです。
なんでもこのベッドは1919年に英国で創業し、英国皇室ご用達のベッドとして発展を続けるスランバーランドの最高級カテゴリー「グランスイート3」なんだそうです。なるほどそれは確かに凄そうです…。
窓の前にあるソファから視線を移すと露天風呂が!これは楽しみですね。
いつもの冷蔵庫チェック
では、いつもの冷蔵庫チェックいきましょう。
冷蔵庫の中は水、お茶、ビール、ジュースとやや寂しい感じもありましたが…
ややお高めのアルコール類が備えられています。なるほどこれを飲めということですね。ただ残念乍らこの日の管理人は酒を飲むことができませんでした。
コーヒーメーカー・カップル類もちゃんと用意されていました。
ドレッシングルーム・トイレ・シャワー
こちらがドレッシングルームです。非常に凝ったデザインで、とても清潔感がありました。
石鹸などは全てロクシタンで統一されていました。こんなところにもちょっとしたこだわりを感じます。
歯ブラシやタオルなどのアメニティは宿のオリジナルブランドでした。
トイレはまさに清潔そのもの。トイレに汚れがあるとそれだけで萎えますからね。大事なことです。
こちらがシャワールームです。このまま露天風呂に直結しているので湯冷めする心配はありませんね。
客室露天風呂
ではお楽しみの客室付き露天風呂を見ていきましょう。
とてつもなくだだっ広い風呂…というわけではありませんが、成人男性でもくつろげるだけの広さがあります。
大涌谷温泉は、明治9年、鉱泉医療がさかんなドイツから来日した医学者エルヴィン・ベイツにより注目されました。明治13年以降も渋沢栄一子爵、益田孝男爵による奥箱根開拓、宮内省による調査をへて今にいたる、由緒ある名湯です。奥箱根の山深い原野にあり、供給量も限られているため、稀少な天然温泉としても知られています。(引用元:https://hakonekanaya.com/hotspring/)
泉質は酸性―カルシウム―硫酸塩・塩化物温泉で、湯の表情もとろりと艶やかなにごり湯です。古来、美肌や健康、けがや病後回復によいことで名高い箱根温泉ですが、継続的な湯治はストレスによって乱れたバイオリズムを改善し、新陳代謝を活性化するといわれています。浴用の効能としては、冷え性、リウマチ、腰痛、肩こり、胃腸機能の低下、病後回復、疲労回復、アトピー性皮膚炎、皮膚乾燥症、きりきず、打ち身、ストレス、糖尿病などの改善(引用元:https://hakonekanaya.com/hotspring/)
肩までゆっくりと湯につかると、テラスからはこのような景色を眺めることができます。
もちろん源泉かけ流し、自分の好きなタイミングで温泉を楽しむことが出来るのです。
なお、テラスにはこのようにくつろげる空間が用意されています。
この季節の景色はやや寂しいものではありましたが、紅葉の季節には素晴らしい光景が目の前に広がることでしょうね。
お楽しみのディナー
ディナーは部屋食ではなく、「西洋膳所 JOHN KANAYA」でいただきます。
窓からは庭の木々が見える素敵なダイニングルームだったのですが、他の宿泊されている方々が写真に写り込んでしまう為、こちらでの撮影は断念しました…。
こちらのダイニングは、金谷鮮治が鮮治自身の経営哲学を具現化すべく、日本の食文化を西洋の料理やインテリア、サービスと融合させた西洋レストランとして東京都港区西麻布に開業し、”箸で食べるフレンチ”として多くのゲストに愛された「西洋膳所ジョンカナヤ」のスタイルを受け継いでいるとのことです。従って、フレンチでも箸があるのですね。
こちらのパンはとても美味しい。糖質制限を心掛けている為、あまり多くは食べられなかったのが残念です。そろそろやめようかな(涙)
テーマは“和敬洋讃”(和を敬い、洋を讃える)、いきなり箸でつまめる鮮魚が登場しました。いいですねえ。
テーマは対象と諧調、フレンチにこんなことを言っても仕方が無いのですがボリュームの少なさが残念…。しかし見た目がとても美しい。
この絶妙にバランスのとれた盛り付け方。ずぼらな管理人には理解が及びません…。
きました肉!量は控えめですが、見た目、焼き加減ともに文句ありません。
焼き方が綺麗すぎるやないか~い
シャーベットとティラミスが出来ました。これも美味しい。これで終わり?と思いましたが…
最後にオリジナルブランドのチョコレートとコーヒーが!これがまた甘くておいしいのです。
朝食もビューティフルでした
さて、このまま朝食も見ていきましょう。
まず、サラダが出てきたのですが…
こ、これは!?まるで畑の土を掘り返してきたかのようなビジュアルにちょっと驚き!
朝食は和朝食。これがまた美味しいわけです。フレンチの宿とは思えません。“和敬洋讃”ですね。
みそ汁もおかわりをお願いしたいぐらい美味しい。
米も美味しい!コメが美味しい宿に外れはありませんね。
最後はコーヒーとデザートをいただいておしまいです。
館内を少し散策
敷地は広大ですが、宿そのものは14室しかないこじんまりとしたリゾートなのであまり広くはありません。
非常に静かでしたが常にスタッフの方が待機してくれているので何か困ったことがあればすぐに対応してもらえます。
いつかスイートに泊まってみたい…。そんなことを考えてしまいました。
おまけ
部屋にはジョン・カナヤについてお勉強できる本や冊子がありました。
これを機会に少しこの人物について調べてみたいと思います。
また、ルームサービスもあるようです。軽食程度ではありますが、興味のある方はぜひ頼んでみてください…
宿で購入できるオリジナルブランドのスイーツなどについても説明されていましたよ~
データ・アクセス
チェックイン:15:00~19:00
チェックアウト:11:00
室数:全14室
ペット:不可
お子様:可
泉質・効能
酸性・カルシウム・硫酸塩・塩化物温泉の混合泉
リウマチ、関節痛、神経痛、冷え性、胃腸障害、皮膚炎、切り傷等
県道733号線・箱根登山バス「湯場中」バス停前にホテル正門